安静にする
坐骨神経痛
坐骨神経痛は重症化する可能性があります!
お尻から太もも、ふくらはぎ、つま先にかけて
痛みやしびれが生じている場合は「坐骨神経痛」が疑われます。
坐骨神経痛は何かの病気というわけではなく、下半身に起きている症状を指す言葉になります。
時間の経過とともに症状緩和することもあるため「このまま良くなるだろう」と放置している方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、無理をして状態を悪化させた場合は、
歩行や排泄などの機能に障害が生じて、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
原因や仕組みを理解して、なるべく早めの対処と予防を始めていくことが大切です。
こちらのページでは、坐骨神経痛について原因や症状の特徴、自身で行える対処・予防法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
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こんなお悩みありませんか?
TROUBLE
こんなお悩みありませんか?
TROUBLE
坐骨神経痛の特徴・原因
SYMPTOMS
坐骨神経痛の特徴・原因
SYMPTOMS
坐骨神経痛は、若い方から中高年の方まで、幅広い年代で生じる可能性があります。
原因も背骨の病気や日常生活によるものなど、さまざまです。
症状に対して円滑な対応が行えるよう、坐骨神経痛の概要を詳しくみていきましょう。
坐骨神経痛の症状の特徴
坐骨神経痛とは、下半身に生じる痛みやしびれといった症状の総称をいいます。
坐骨神経痛とは
坐骨神経は、腰部から足先まで伸びている末梢神経の一つです。
末梢神経は脳・脊髄からなる中枢神経と身体の各所をつないでいる神経であり、次の3つの種類があります。
感覚神経
痛覚や触覚、温度覚などを中枢神経に伝える神経です。
運動神経
身体を動かすための信号を脳から筋肉に伝える神経です。
自律神経
内臓や血管、腺などの機能を調整している神経です。
坐骨神経は人体で最大・最長の末梢神経であり、長さは約1m、一番太い箇所では親指の太さほどあるといわれています。
この坐骨神経が何らかの原因で圧迫・刺激され、お尻からつま先にかけて症状が現れた状態が坐骨神経痛となります。
症状
しびれ、痛み
腰から下部分に生じる、しびれや痛みが坐骨神経痛のおもな症状です。
「太ももの裏のつっぱるような痛み」「お尻の鋭い痛み」「ふくらはぎのピリピリとしたしびれ」など、症状の感じ方はさまざまです。
下肢全体に症状が出る場合もあれば、お尻や太もも、ふくらはぎなどどこか身体の一部に症状が出る場合もあります。
熱感、冷感
感覚異常によって、下肢に熱い感覚や冷たい感覚を覚える場合があります。
腰痛
慢性的な腰痛から続いて、坐骨神経痛につながるケースが多くなっています。
歩行障害
神経障害が進行すると下肢の筋肉に力が入りにくくなり、歩行が困難になるケースがあります。
その他、重篤な坐骨神経痛では、排尿や排便がむずかしくなったり、安静時にも強い痛みが生じたりする場合もあります。
坐骨神経痛の原因
Cause
坐骨神経痛の原因
Cause
坐骨神経痛が生じるのは、次のような原因が考えられています。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中にあるトンネル、脊柱管が狭くなる病気です。
脊柱管が狭くなることで周辺を走行する坐骨神経が圧迫され、下肢に痛みやしびれをともなう場合があります。
脊柱管狭窄症のおもな原因には、加齢による椎骨や椎間板の変性、靭帯の肥厚などが挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニア
椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしている椎間板の一部が、後方に飛び出してしまう病気です。
逸脱した椎間板によって、坐骨神経が圧迫、刺激されてしまう場合があります。
重量物の持ち運びやスポーツによる腰のひねり、長時間の不良姿勢など、脊柱への負担がヘルニアのおもな原因に考えられています。
加齢の影響から、脊柱管狭窄症は中高年の方に多くなっています。
一方の椎間板ヘルニアは、腰部の酷使にともない若い方に発症が多いといわれています。
梨状筋症候群
梨状筋の緊張により坐骨神経が圧迫された状態を、梨状筋症候群といいます。
梨状筋は骨盤の後方、お尻の深部を横に走行している筋肉で、その下を坐骨神経が通過する形になります。
梨状筋の緊張が強まる要因には、運動による使いすぎや長時間の座った姿勢などが挙げられます。
坐骨神経痛に対するセルフケア
self care
坐骨神経痛に対するセルフケア
self care
痛みの長期化
坐骨神経痛をそのままにした場合、運動神経や感覚神経の障害を悪化させる可能性があります。
日常生活に支障が出てくるケースもあるため、なるべく対処は早めに始めることをおすすめしています。
また、再発させないよう普段からの予防も欠かせません。
こちらでは、日常で行える坐骨神経痛への対処法と予防法をご紹介いたします。
坐骨神経痛の類似症状
SIMILAR SYMPTOMS
坐骨神経痛の類似症状
SIMILAR SYMPTOMS
類似症状の例
脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアに限らず、坐骨神経の圧迫を起こす病気には「脊椎・脊髄のがん」「骨盤内のがん」「婦人科系の疾患(子宮筋腫、子宮内膜症)」などが挙げられます。
原因によって、処置の方法が異なる場合があります。
特に次のような症状がみられましたら、一度医療機関で検査を受けることをおすすめしています。
・日常生活に支障が出るほど下肢が強く痛む
・安静にしていても症状が変わらない(悪化する)
・1週間以上しびれや痛みが続く
など
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坐骨神経痛の対処法
APPROACH
坐骨神経痛の対処法
APPROACH
坐骨神経痛の症状を緩和するには、次のような対処が有効といわれています。
痛みやしびれが強く出ている際は、安静を心がけてください。
無理に身体を動かすことにより、ヘルニアを悪化させたり、筋肉の緊張を強めたりする可能性があります。
「なるべく重いものをもたない」「激しい運動は避ける」といったことはもちろん、腰部への負担となるため、デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けることも控えましょう。
減量する
身体の重みが背骨への負担となり、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの症状を悪化させる可能性があります。
肥満気味の方は、坐骨神経痛の症状を緩和するために食事や運動によって減量することが必要となります。
筋力をつける
スクワットやヒップリフトといったお尻の筋力トレーニングにより、坐骨神経痛の症状が緩和する場合があります。
お尻の筋肉には、坐骨神経を保護したり、神経に栄養を供給する血流を維持したりする役割があるといわれています。
その他、正しい姿勢を維持して脊柱への負担を軽減するには、腹筋や背筋など体幹のトレーニングも必要となるでしょう。
坐骨神経痛の予防法
PREVENTION
坐骨神経痛の予防法
PREVENTION
坐骨神経痛を起こさないよう、普段から次のような予防を行っておきましょう。
身体を温める
疲れが溜まった際や、筋肉の張りを感じる際には、湯船に浸かりましょう。
身体を温めると筋肉の緊張がゆるまり、血の巡りも良くなっていきます。
ゆっくりリラックスできるよう、ぬるめのお湯に時間をかけてゆっくりと浸かることがおすすめです。
筋力トレーニング、ストレッチ
予防として、お尻や体幹のトレーニングは継続して行っておきましょう。
また、坐骨神経痛を防ぐためには、太もものストレッチも有効といわれています。
・上向きで寝ます
・タオルの中央部分を右足の足裏に引っ掛けます
・膝を伸ばしたまま右足を上げていきます
・いけるところまで右足を上げたらタオルを手前に軽く引っ張ります
・1分ほど太もも裏側を伸ばしたら、反対側も同様に行います
栄養バランスの整った食事をとる
ビタミンB12の不足により、神経痛を引き起こすといわれています。
ダイエットや食生活の乱れなどによって、肉類や魚類の摂取が少なくならないようにお気をつけください。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
坐骨神経とは何ですか?
お尻から足の指先までつながっている末梢神経です。
下半身の感覚や運動などに関与しています。
坐骨神経痛のおもな原因は何ですか?
椎間板が後方に飛び出す「椎間板ヘルニア」背骨の形が変わり神経の通り道が狭くなる「脊柱管狭窄症」筋肉の緊張で坐骨神経が圧迫される「梨状筋症候群」などがおもな原因となります。
坐骨神経痛の典型的な症状は何ですか?
お尻から太もも裏側、ふくらはぎ、すね、足部、指先にかけて生じる痛みやしびれがおもな症状になります。
坐骨神経痛を改善するにはどうすれば良いですか?
身体を温めることで神経痛の緩和が期待できます。
また、お尻や太もも、ふくらはぎなどのストレッチも有効とされています。
坐骨神経痛に接骨院・整骨院ではどのような施術を行いますか?
鍼灸や電気療法、手技によって原因となる筋肉の緊張をゆるめ、症状の改善を促していきます。
坐骨神経痛はどれくらいの期間で改善できますか?
症状は数週間〜1ヶ月程度でおさまるケースが多くなっています。
しかし、身体の状態によるため、期間には個人差があります。
坐骨神経痛の施術に保険は使えますか?
保険は急性または亜急性の外傷性骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫の治療に適用されます。
その為、急な痛み等の場合保険適用が出来る場合があります。
問診時にお身体の状態をお伺いした上で健康保険が利用できるか詳しくご説明させて頂きます。
坐骨神経痛を予防するために日常で何か気をつけることはありますか?
腰椎やお尻の筋肉への負担となるため、重たいものをなるべく持たないようにしましょう。
また、肥満気味の方であれば、減量することも大切です。
坐骨神経痛を放置しているとどうなりますか?
症状が進行して日常生活に支障が出てくるばかりか、保存的に改善が望めない場合は、手術が必要になるケースもあります。
痛みやケガでなくても接骨院・整骨院に行って大丈夫ですか?
さまざまな身体のお悩みに対応しております。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。