ハイヒールを避ける
外反母趾
外反母趾をそのまま放置していませんか?
![ランニング中に捻挫したランナー](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/10/gaihanboshi1_rs.jpg)
足の親指が曲がってしまう外反母趾は、
見た目の問題に限らず、母趾の痛みや歩きにくさにつながる可能性があります。
また、症状を悪化させると関節が外れたり、
靴を履いていない状態でも痛んだりして日常生活の支障となるケースもあります。
外反母趾は一度発症すると、自然と改善することは基本的にありません。
症状の進行を抑える対処はもちろんのこと、予防も大事になっていきます。
こちらのページでは、外反母趾についての原因や症状、日常で行える対処・予防法を詳しくご紹介しています。
接骨院・整骨院でも対応しているため、
何か疑問点や不安な点がありましたらお気軽にご相談ください。
目次
contents
目次
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こんなお悩みありませんか?
trouble
こんなお悩みありませんか?
trouble
外反母趾の特徴・原因
symptoms
外反母趾の特徴・原因
symptoms
外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がった状態を指します。
母趾が身体の中心線からみて外反しているため「外反母趾」と呼ばれています。
![外反母趾の素足](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/10/gaihanboshi02.jpg)
外反母趾の症状の特徴
外反母趾のメカニズム
第一中足骨と母趾基節骨が作るHV角が20度を超えると、外反母趾だといわれています。
紙の上に足を置き、定規を使って足の内側のラインを引いてください。
足の位置は動かさず、今度は母趾の内側のラインを引いて、その2つの線が作る角度がHV角になります。
およそですが、HV角によって外反母趾の重症度も変わります。
・20〜30度(軽度)
・30〜40度(中度)
・40度以上(重度)
症状
外反母趾自体に何か問題があるわけではありません。
しかし、指の変形をそのままにしていると、次のような症状を引き起こす可能性があります。
母趾の脱臼
外反母趾が重症化すると、母趾の関節が部分的に外れる「亜脱臼」の状態になる場合があります。
必ずしも痛みにつながるわけではありませんが、脱臼を進行させてしまう可能性があるため、早めの対処が必要となります。
親指の付け根の炎症
親指がくの字に曲がると、付け根部分が大きく膨隆していきます。
その膨隆部に炎症が起こると赤く腫れて、歩行時に強い痛みをともなう場合があります。
タコ
親指の変形によって歩行がスムーズに行えず、皮膚と靴とが擦れて指や足裏にタコができてしまう場合があります。
タコの痛みで歩行が困難になる方もいらっしゃいます。
脱臼や付け根の炎症、タコなどで痛みをかばった動きが続くと、身体のバランスが徐々に崩れてしまいます。
それにより、膝や腰、肩など他の部位まで影響を及ぼす可能性もあります。
外反母趾の原因
Cause
外反母趾の原因
Cause
内的要因と外的要因が複雑に絡みあうことで、母趾の変形が起こると考えられています。
![床についている足元](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/10/gaihanboshi03.jpg)
内的要因(生まれつきの要因)
偏平足
扁平足の方は足裏のアーチ構造が潰れており、中足骨(足の甲あたりにある指の骨)が扇状に広がる傾向があります。
反面、母趾の指先は靴による圧迫で外側にひねられるため、扁平足から外反母趾につながりやすくなっています。
母趾が第二趾よりも長い
先天的に足の親指が隣の人差し指よりも長い「エジプト型」の足の形をしていると、母趾が靴による圧迫を受けて外反母趾につながりやすくなります。
母趾の根元の関節が丸い
生まれつき母趾の付け根の関節が丸くなっている方は、そうではない方と比べて外反母趾になりやすいといわれています。
![ハイヒールを脱いで足に触れている手元](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/10/gaihanboshi04.jpg)
外的要因(後天的な要因)
先の狭い靴を履く
外反母趾のおもな外的要因には、靴の影響が挙げられます。
特にハイヒールは先が細くなっているため、母趾が付け根からくの字に曲げられるストレスを受けやすくなっています。
足に合わない靴を履く
外反母趾を引き起こす靴は、先が狭いハイヒールだけではありません。
サイズが大きすぎる靴を履いていると、靴の中で足が滑ってしまいます。
それにより「捨て寸」と呼ばれる、本来なら靴先の空いているスペースに指先が移動して、母趾が圧迫を受けてしまう場合があります。
筋力の低下によりアーチが崩れる
足裏や指の間にある筋力が低下することで、足の構造が崩れてしまう場合があります。
筋力が弱くなる原因には、運動不足や加齢などの影響が挙げられます。
外反母趾の類似症状
similar symptoms
外反母趾の類似症状
similar symptoms
類似症状の例
外反母趾以外にも、親指の付け根が痛む病気があります。
強剛母趾
親指の付け根の関節に起きた変形性関節症(軟骨がすり減ることで生じる関節の痛み、変形)を強剛母趾といいます。
つま先立ちのように、母趾を上に反らせる動きにて痛みが誘発されることが、強剛母趾の特徴になります。
痛風
関節の中に尿酸が蓄積し、結晶化することで痛みや腫れをともなう病気になります。
痛風では、基本的に関節の変形は生じません。
その他、指の付け根にある骨を損傷したケガ(母趾種子骨障害)などもあります。
原因のよく分からない指の痛みがありましたら、一度接骨院・整骨院や医療機関で患部の状態を確認してもらってください。
症状に対する施術のご案内
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症状に対する施術のご案内
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![](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/09/rieden02.png)
![](https://awata-seikotu.com/wp-content/uploads/2023/09/rieden03.png)
外反母趾に対するセルフケア
self care
外反母趾に対するセルフケア
self care
痛みの長期化
加齢にともない関節が変性してくるため、外反母趾は徐々に進行する可能性が高いです。
基本的に関節は一度変形すると元には戻せません。
外反母趾によって痛みや歩きにくさにつながるケースもあるため、放置することなく早めの対策を始めていきましょう。
こちらでは、日常で行える外反母趾への対処法と予防法をご紹介します
外反母趾の対処法
APPROACH
外反母趾の対処法
APPROACH
外反母趾の悪化を防止するには、次のような対策が有効とされています。
先が細くなっている靴やかかとが高くなっている靴は、母趾が外側に向くストレスを受けやすくなっています。
外反母趾を防止するには、足への負担が少ないスニーカーを履くことをおすすめします。
母趾のトレーニングを行う
輪ゴムを10本ほど用意してください。
左右の母趾に輪ゴムをかけます。
かかとはつけた状態で、両つま先を外側に広げることにより、親指と人差し指の間を広げていきます。
5秒3セットが目安です。
ホフマン体操と呼ばれる、外反母趾の改善・予防に有効なトレーニング方法となります。
歩き方を改善する
ペタペタとしたすり足の歩き方では、足裏の筋力や柔軟性の低下を招き、外反母趾を悪化させる可能性があります。
つま先は進行方向に真っ直ぐ向けて、かかとから着地します。
そして足趾を使い、足首がぶれないように安定させて歩くように意識しましょう。
外反母趾の予防法
PREVENTION
外反母趾の予防法
PREVENTION
外反母趾にならないよう、普段から次のような予防を行っておくことをおすすめします。
足裏のセルフマッサージを行う
ボールを床に置き、その上に足裏を乗せます。
ボールを足裏で転がすようにして、足裏全体をほぐしてください。
足裏や足趾の柔軟性を維持しておくことで、指の変形の予防が期待できます。
インソールを入れる
扁平足気味の方は、アーチを補助するインソールを靴底に入れることがおすすめです。
足裏のアーチを保持しておくと足の横幅が広がらないため、母趾が靴による圧迫を受けづらくなります。
靴選びに気をつける
小さすぎたり、大きすぎたりする靴は指へのストレスとなってしまいます。
サイズはもちろんのこと、靴の中で足が動かないよう、かかとと甲が固定される靴がおすすめです。
タオル寄せ運動を行う
足裏や足趾の筋力を鍛えておくと、足のアライメントが崩れにくくなります。
タオルを床の上に広げて置いてください。
足の指全体を使い、タオルを手前にたぐり寄せていく運動を10回ほど繰り返しましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
外反母趾はどういう方がなりやすいですか?
筋力や関節のゆるさの関係で、中高年の女性に外反母趾は多い傾向があります。
また、家族に外反母趾がいる場合は、遺伝するケースも多いといわれています。
外反母趾のおもな原因は何ですか?
生活習慣によるものでは、靴の影響(ハイヒール)がおもな原因に考えられています。
また、すり足のような歩き方も、指の変形を生む可能性があります。
外反母趾を放置するとどのような悪影響がありますか?
足の裏にタコができたり、親指の付け根部分が靴との摩擦で炎症を起こしたりする可能性があります。
外反母趾を発症した際、どのようなケアを行えば良いですか?
ハイヒールをなるべく避けることが大事です。
母趾の関節が硬くならないよう、指の間を広げるストレッチも行ってみましょう。
接骨院・整骨院での外反母趾の施術内容を教えてください。
痛みが出ている場合は、電気療法や鍼灸で症状緩和を目指します。
その他、手技やテーピングによって、関節の矯正を図る場合もあります。
外反母趾を改善するにはどれくらいの期間が必要ですか?
患部の状態により個人差があります。
進行性の症状のため、ケアに終わりはないと考えておくと良いでしょう。
外反母趾への施術に保険は使えますか?
保険は急性または亜急性の外傷性骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫の治療に適用されます。
その為、急な痛み等の場合保険適用が出来る場合があります。
問診時にお身体の状態をお伺いした上で健康保険が利用できるか詳しくご説明させて頂きます。
外反母趾を予防するためにはどうすれば良いですか?
先が尖っている靴はなるべく避けましょう。
また、靴底にインソールを入れたり、裸足で過ごしたりすることで外反母趾の予防が期待できます。
外反母趾に効果的なトレーニング方法は何ですか?
床に広げたタオルを指の力だけで手前にたぐり寄せる「タオルギャザー」が、外反母趾の改善・予防に効果を期待できます。
痛みがなくても接骨院・整骨院は利用できますか?
メンテナンスや身体の状態を確認する目的などでも、接骨院・整骨院はご利用になれます。
気になる点がありましたら、お気軽にご相談ください。