テーピングなどで固定する
腱鞘炎
腱鞘炎はなぜ起こる?原因や対処法をご紹介!
「腱鞘炎」はものを握ろうとしたり、指を曲げ伸ばししたりする際に指や手首が痛む症状です。
指がカクカクと動いてしまう「ばね指」も腱鞘炎の一種です。
腱鞘炎は、仕事や家事で手をよく使う方に発症しやすくなっています。
また、ホルモンの影響から、産後や更年期の女性に腱鞘炎は多いといわれています。
腱鞘炎は無理をするほど痛みが悪化して、症状を長引かせてしまうケースもあります。
予防はもちろんのこと、メカニズムを理解して、なるべく素早い対処を行なっていきましょう。
こちらのページでは、腱鞘炎について原因や症状の特徴、自身で行えるケアの方法を詳しくご紹介しています。
目次
contents
目次
contents
こんなお悩みありませんか?
TROUBLE
こんなお悩みありませんか?
TROUBLE
腱鞘炎の特徴・原因
SYMPTOMS
腱鞘炎の特徴・原因
SYMPTOMS
腱鞘炎は、指や手首に痛みが生じる症状になります。
手は使用頻度の高い部位のため、痛みがあると日常生活の大きな支障になる可能性があります。
症状に対して円滑な対応が行えるよう、
腱鞘炎の原因やメカニズムについてこちらで詳しくみていきましょう。
腱鞘炎の症状の特徴
腱鞘炎とはその名の通り、腱鞘と呼ばれる組織に炎症を起こした状態とされています。
腱鞘炎のメカニズム
筋肉を骨に付着させる組織が腱であり、腱鞘のトンネル内をひも状の腱が通過する形になっています。
何らかの原因で腱と腱鞘とが摩擦を繰り返し、炎症を起こすことで関節の痛みにつながると考えられています。
腱鞘には、関節を動かす際に腱が浮かび上がらないようにつなぎとめる役割や、筋肉の収縮力を指の末端部分にまで伝える滑車のような役割があるといわれています。
腱鞘炎・ばね指
指を伸ばす筋肉の腱を「伸筋腱」指を曲げる筋肉の腱を「屈筋腱」といいます。
一般的に腱鞘炎というと、親指の伸筋腱に起きた腱鞘炎「ドケルバン病」を指します。
一方の屈筋腱(指の関節、手のひら側)に起きた炎症で腱や腱鞘が厚くなり、指を動かしにくくなった状態が「ばね指」と呼ばれています。
腱鞘炎の症状
圧痛
手首の親指側、もしくは指の関節を押すと、狭い範囲で圧痛がみられます。
腫れ、熱感
炎症にともない患部が腫れたり、触ったときに熱を感じたりする場合があります。
運動時痛
指を曲げ伸ばししたときや、手に力を入れた際などに患部に痛みが生じます。
また、痛みによって腱につながる指の動きが悪くなるケースもみられます。
ばね現象
ばね指では、指を曲げた状態から伸ばそうとした際に引っかかりを生じる場合があります。
腱鞘炎の原因
Cause
腱鞘炎の原因
Cause
腱鞘炎のリスクを高める要因には、次のようなものが挙げられます。
自身に当てはまる項目がないか、チェックしてみてください。
手の酷使
指や手首の使いすぎが、腱鞘炎のおもな原因に考えられています。
繰り返し手を使うことで、腱と腱鞘とが頻繁に摩擦を繰り返し、炎症を引き起こしてしまうのです。
日常生活において手を酷使するのは、例えば次のような状況があります。
・テニスや野球、ゴルフなどのスポーツ
・パソコンのキーボード操作
・スマホの使用
・ピアノやギターの演奏
・手をよく使う仕事(料理人など)
・家事や育児
など
筋肉の緊張
前腕の筋肉が緊張していると、指や手首の動きが硬くなってしまうため、腱鞘炎を起こすリスクが高くなってしまいます。
筋肉の柔軟性が低下する原因には、ストレッチ不足や使いすぎにともなう疲労の蓄積などが挙げられます。
女性ホルモンの乱れ
エストロゲンやプロゲステロンなど女性ホルモンの分泌低下にともない、腱が硬くなったり、腱鞘の修復力が弱まったりするといわれています。
女性ホルモンの乱れによって、産前や産後、更年期の女性に腱鞘炎は多い傾向があります。
特に初産の方は抱っこに慣れていないために手首を痛めやすく、初産腱鞘炎とも呼ばれています。
病気の影響
糖尿病の方は末梢の血行が悪くなり、炎症が回復しにくい点から、腱鞘炎になるリスクが高いとされています。
また、人工透析を受けている方にも、腱鞘炎は多いといわれています。
症状に対する施術のご案内
RECOMMEND
症状に対する施術のご案内
RECOMMEND
次の症状が当てはまる方は「接骨メニュー」へ
次の症状が当てはまる方は「鍼灸メニュー」「整体メニュー」へ
腱鞘炎に対するセルフケア
self care
腱鞘炎に対するセルフケア
self care
痛みの長期化
腱鞘炎のおもな原因には、仕事やスポーツなどによる手の使いすぎが考えられています。
何も対策を取らず手を使い続けていると、状態が徐々に悪化する可能性が高いです。
指が動かせなくなり、手術が必要になるケースも出てしまうため、早めのケアを心がけましょう。
こちらでは、日常で行える腱鞘炎への対処法と予防法をご紹介します。
腱鞘炎の対処法
APPROACH
腱鞘炎の対処法
APPROACH
腱鞘炎の症状を緩和するには、次のような対処が有効といわれています。
患部を休ませることで、炎症や痛みの軽減を図れます。
仕事や家事で休めない場合は、テープで固定しておくと腱鞘にかかる負担の緩和を期待できます。
素人の固定では痛みを強める可能性があるため、接骨院・整骨院など専門家に貼ってもらうことをおすすめしています。
冷やす(痛みや腫れのある時期)
痛みを感じる際は、氷水の入った袋を当てて、患部を冷やしていきましょう。
冷やすことで炎症の悪化を防いだり、痛みをやわらげたりする効果を期待できます。
温める(炎症が落ち着いている時期)
痛みが落ち着いたら、ホットパックやカイロなどで患部を温めてください。
温めることで患部への血流が良くなり、痛めた組織に酸素や栄養素が運ばれやすくなるため、腱鞘炎の早期改善が期待できます
周辺をマッサージする
痛みがある箇所は避けるようにして、関節のまわりや手のひら、前腕の筋肉を優しくほぐしていきましょう。
筋肉の緊張を緩和させると、関節の動きが滑らかになるため、腱や腱鞘にかかるストレスの軽減を期待できます。
また、患部への血行が良くなるため、治癒の促進にもつながることが考えられています。
腱鞘炎の予防法
PREVENTION
腱鞘炎の予防法
PREVENTION
腱鞘炎にならないよう、普段から次のような予防を行っておきましょう。
手首のストレッチ
手首の柔軟性を高めておくことで、腱鞘炎の予防が期待できます。
手首を反らせる方向や、手のひら側に曲げる方向にゆっくりストレッチを加えましょう。
また、指を一本一本反らせるようなストレッチも、腱鞘炎の予防につながるといわれています。
手指を休める
腱鞘炎を繰り返している方は、手を使いすぎている可能性があります。
可能な範囲で手の使用頻度を減らして、休ませることを心がけてください。
首、肩・肩甲骨のストレッチ
首や肩まわりの筋肉がこわばっていると、連動して肘や手首の動きも硬くなる場合があります。
腱鞘炎の予防のためには、手首のストレッチに加えて、首肩、肩甲骨まわりの緊張もほぐしておくことをおすすめします。
・頭を横に倒す
・両腕を後ろに引く
・壁に手をついて胸を広げる
上記のようなストレッチの方法が挙げられます。
姿勢の改善
頭部や肩が前に出たような姿勢では肩まわりの緊張が強まり、腱鞘炎のリスクを高めてしまいます。
仕事や家事などで手を使う際は、なるべく背中を伸ばした正しい姿勢を意識することで、手首や指にかかる負担を軽減させておきましょう。
よくある質問
Q&A
よくある質問
Q&A
腱鞘炎の原因は何ですか?
手の酷使が腱鞘炎のおもな原因に挙げられます。
その他、産前や産後、更年期のホルモンバランスの影響も考えられています。
腱鞘炎の典型的な症状は何ですか?
患部の痛みや腫れをはじめ、指の動きが悪くなる場合もあります。
腱鞘炎をそのままにしているとどうなりますか?
痛みが強くなり、日常生活に支障が出てくる可能性があります。
また、指が動かなくなってしまう場合もあります。
腱鞘炎の痛みを緩和するためにできるセルフケアの方法はありますか?
手を休ませることが大事になります。
また、痛みがある場合は冷やして、炎症を抑えていきましょう。
腱鞘炎に接骨院・整骨院はどのような施術を行いますか?
固定や超音波、電気療法などによって炎症の抑制を図ります。
また、鍼灸で痛みを抑えたり、手技で筋肉の緊張をほぐしたりする場合もあります。
腱鞘炎の症状はどれくらいの期間で改善できますか?
1ヶ月程度の安静と施術で症状が落ち着くケースが多くなっています。
しかし、患部の状態によるため、期間には個人差があります。
腱鞘炎の施術に保険は使えますか?
保険は急性または亜急性の外傷性骨折、脱臼、打撲、挫傷、捻挫の治療に適用されます。
その為、急な痛み等の場合保険適用が出来る場合があります。
問診時にお身体の状態をお伺いした上で健康保険が利用できるか詳しくご説明させて頂きます。
腱鞘炎の再発を予防するためのストレッチはありますか?
手首を反らせたり、手のひら側に曲げたりするようなストレッチが有効とされています。
腱鞘炎かどうかはどう判断すれば良いですか?
親指の付け根にピンポイントで圧痛があり、親指を内側に曲げた状態で手首を小指側に倒したときに痛みが出る際は、腱鞘炎の可能性があります。
腱鞘炎の予防として接骨院・整骨院に行っても大丈夫ですか?
可能です。
筋肉の緊張をほぐして、患部への負担を軽減しておくことで腱鞘炎の予防が期待できます。